仏教 忍辱

仏教の教えの中に菩薩(ぼさつ)がとるべき行動規範として、六波羅蜜(ろくはらみつ)というものがあります。



菩薩とは、仏教を通じて他の人を幸せにしようと強く決意した人を言います。

本日は六波羅蜜の忍辱についてご紹介したいと思います。

なお、六波羅蜜は、以下の六つの内容です。

布施(ふせ):人の悲しみを除き人に幸せを与えるすべての行為
持戒(じかい):幸せに生きていくためにしてはいけない行為
忍辱(にんにく):自分も人も傷つけない調和のとれた行為
精進(しょうじん):人間性を高めるための努力
禅定(ぜんじょう):心身ともに真理と一体となった状態
智慧(ちえ):人がそれぞれ持つ個性と人間に共通した無限の可能性を同時に洞察する能力



忍辱とは、自分も人も傷つけない調和のとれた行為という意味です。

辞書的には、相手から侮辱等を受けても怒ることなく我慢するとことというニュアンスの意味合いで説明されています。



しかし、仏教の視点からは、

相手からマイナスの侮辱等を受けた場合や、

逆に相手から称賛された場合においても、

怒ることなく奢ることなく、

相手を尊重して淡々と対処することを言います。



現在の言葉で言えば、

失意泰然、得意淡然となる。

また、そのような状況を我慢しているのではなく、

事実に立脚した確固とした自己認識を堅持しているということになります。

忍辱は、仏の衣(ころも)とも言われ、お釈迦様があらゆる階層の人々とお会いになる際の基本姿勢となるものです。



現在の言葉で言えば、

どんな時でも笑顔を絶やさず、

相手の言い分を誠意をもって傾聴し、

自己を宇宙の真理から定義づけすることに迷いがないことを

忍辱という言葉で表現していると思います。

掲載写真は僕が今住んでいるフラワーロードという通りに咲いている野生の花です。